箔押職人・有限会社カシワ代表山内大泉のご挨拶

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箔押しアドバイザー・山内大泉

プロフィール

箔押しアドバイザー・山内大泉高校卒業後、箔メーカーに3年勤務。工場、営業を通して、箔の基礎知識を徹底的に叩き込まれる。

箔の魅力に取りつかれ、日本一の箔押し業者になることを夢見て独立。以来、最高品質の箔押しを提供するため、十数年間、毎日欠かさず現場に立ち、努力と研究を続ける。

現在までの箔押し取引件数20万件、総箔押し枚数は1億枚を超え、箔のことなら知らない事はないと豪語する平成の箔押し職人。

家では夫人に頭の上がらない良き2児のパパでもある。

三度のメシより箔押しが好き!

私の事をアホかと言う人がいる。いや、大体の人はこう言う。

何故かと言うと取引業者さんと、こんな会話が良く繰り返されるからだ。


業者さん 「ゴルフ行こうや」

私 「日曜日にしてくれ」

業者さん 「社長だからいいだろう?」

私 「社長だから休めないんだよ」

業者さん 「・・・・・・・・」


アホでいいのです。ゴルフどころか三度のメシより箔押しをしているのが好きなのです。



あがり(仕上がり)が良かった時(これはもうサイコー!!)


工場の油にまみれた香り(たまりませんなあ)


機械のモーター音(特に5馬力、大きくて力のある奴、こいつは私の側近中の側近、大きな仕事はコイツのお陰で乗り切ってきた)


数え上げたらキリがないが、私は本当に箔押しが大好きだ。

 


今では好きでたまらない箔押しも、実は、幼い頃、箔というもの自体が嫌でたまらなかった。

私の親父は箔屋を営んでいた。戦後の浅草、箔がまだフィルム状になっていなかった頃の事だ。気難しい偏屈な職人を相手に親父とお袋は、朝から晩まで働き続けた。

日曜日や休日などない。どこかに遊びに連れて行ってもらった記憶などある訳もない。家に帰ってからも親父は、新しい箔押し機の開発や、気難しい職人の話、海外製の箔の話、箔箔箔・・・・・・、寝ても覚めても箔の話ばかりしていた。

 

そんな私だったが、高校を卒業し就職先に箔メーカーの工場を選んだ。カエルの子はカエルというやつだろうか、親父を夢中にさせた箔というものをもっと知りたくなったのだ。

工場での3年半は本当に楽しかった。仕事は新しい発見や、体験の連続だった。給料は安いが、仲間や先輩、上司も良い人ばかりだった。しかし、この充実した日々も長くは続かなかった。

 

 


親父の会社が倒産したのだ。

 

 


私は決意した。今こそ独立し、親父の分まで頑張るんだ。

最初は私1人、機械は1.5馬力と0・5馬力が2台。オンボロだったけど、可愛がれば、まだまだ使えた。

資金なんてなかったけれど、看板だけは立派なものを作った。この看板は私自身だ。この看板だけは降ろすまいと必死になってやってきた。


創業したあくる年、親父から機械を買った職人が廃業するので、機械を譲ってくれるという話が舞い込んだ。あの当時で800万円はする5馬力の機械で、しかも古くはない。夢にまで見るくらい憧れていた、喉から手が出るくらい欲しかった機械だった。

 

喜び勇んで行ってみて驚いた。聞いていた年数よりずっと古く見えるのだ。まだうちのオンボロの方がピカピカで元気だ。

無理に圧力をかけたのか芯棒が曲がっていて、油を差し忘れていたのか、随分くたびれて見えた。

後で分かったのだが、もう随分使っていなかったのだという。車と一緒で、定期的に使ってやらないと機械もダメになるんだ。

 

この時から私は、機械に対するメンテナンスをしつこい程やるようになった。箔押し機は私自身だ。いつでも良い仕事が出来るようにしてやらなければ・・・・・。

来る日も来る日も深夜まで工場に居残り、納得のいくまで油まみれで格闘を続けた。あの頃の私は、プライベートな時間などないらなかった。

今のカミサンと結婚する事を決めたのも、夜中の工場デートで不平不満を言わなかったからだ。

 

 

そんな私だったが、今までに一度だけ箔押しをやめようと思った事がある。それは、カミサンが箔押し機で指を潰してしまった時だ。

しかもカミサンは長男を妊娠中だった。指は辛うじて切断しなくて済んだのだが、(数ヵ月後、無事に長男も産まれた)私は自分を責めた。

 

「俺のセットが悪かったんだ。」「俺の腕が足りないからだ」などと、独り落ち込む日々を続けていたらカミサンが言った。

 

「アンタ、箔押し投げ出す気?日本一の箔押し屋になるんじゃなかったの!アンタの肩にはみんなの期待が乗っかってんだよ!」

 

包帯した指で詰め寄られた。

 

この1件以来、私の第2の箔押し人生、そして経営者としての人生が始まった。


私は箔押しが好きだ。職人だ。しかし1人じゃない。

家族や従業員、そして何よりもお客様、私を支えてくれる人がいなくては、日本一の箔押し屋になることなどできない事に気がついたのだ。

 

私はまず、自分の持っている箔押し職人としての技術の全てを、従業員と共有する事にした。

安全なセッティングをするにはどうしたら良いか、仕上がりの良い箔押しをするにはどうしたら良いのか等、従業員との意見交換や箔押し機や箔に対する勉強会を定期的に行うようにした。

 

最高の品質の箔押しを提供できているのか

職人だと自分に酔って、独りよがりになってはいないか

安全に配慮したセッティングになっているか

お客様の真の要望に答えられているのか

 

いくら研究を重ねても、いくら努力を続けても、その答えはまだ見つからない。しかし、だからこそ箔押しは面白い。


 

私の箔押し人生は、まだ始まったばかりだ。

 

 

 

こんな箔押しバカの話を最後まで読んで下さって、ありがとうございます。途中、業界用語や理解しづらい言葉があった事をお詫びいたします。

 

私は、これからもお客様に心から喜ばれ、社員が生き生きと出来る日本一の箔押し屋を目指し、日夜努力していきます。

 

もし、ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問合せください。

 

              有限会社カシワ 代表取締役会長  山内 大泉

 


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